「ヴィヴィオエンジンオーバーホール」カテゴリーアーカイブ

ヴィヴィオのエンジンオーバーホールです

シリンダーブロック仕上げ・オイルポンプ手入れ


先日、洗浄・塗装したシリンダーブロックの
p1 (7)

“砂落とし”と機械加工部分のバリ取りを行った。
その後に、また洗浄。

お次はヴィヴィオのオイルポンプの各部計測・手入れ。
p1 (8)
オイルポンプは3つあったので数値のいいものを使いました。

オイルラインのバリ取りをしてなだらかな形状にしました。

その他の加工部分もバリ取りしておきました。
ショットブラストがきれいにあたっていないところがあったので砂落とししておきました。

このシリーズの先頭記事はコチラ


ヴィヴィオのポートを削ります


ヴィヴィオのシリンダーヘッドの歪みをチェックしてから

ポート加工に取り掛っていきました

今回は面研をしないのでフランジ面を養生します。

ポートにガスケットを当てて

ニードルで罫描をします。

この罫描線に合わせてポートを削っていきます。

最初は超硬バーにて

荒削りしてポートの形状を決めます

ポート削る前


インテークのポートは鋳造の中子で作ったポートと、シートリングを入れる時に座ぐった跡が結構ずれています。

写真ですとちょっとわかりにくいかもしれません。

ここは、削りにくいので最初にマイクロリューターで削って整えておきます。

綺麗になりました。

今日はインテークの荒削りを8割がた終わらせました。

ヴィヴィオのエンジンは何基もやっているので、ポート形状の特徴は掴んでいますので、いいものができると思います。


ヴィヴィオの吸気・排気バルブを取り付けます


バルブを擦り合わが完了したので、バルブを取り付けました。

まずは、バルブステムシールを取り付けます

取り付ける場所は

バルブガイドの頭

これがシール

部品を取り寄せた時の状態まま袋に入っていて分かりにくいですね(^_^;)

袋から出すと

こんな感じ。


オイルを塗って、指で押し込んでいきます。

これを取り付けたら、いよいよバルブです。

まずは、スプリングシートを取り付けて、

次に、バルブステムにオイルを塗ってバルブを付けます。

バルブの先端に、なにか付着していますがハナクソではありません。
ベアリング・グリスです。

なぜ、塗ったかは後ほど説明します。

次はスプリングです。


スプリングは不等ピッチになっています。

ピッチが密になっているほうが
シリンダーヘッド側になります。

ヴィヴィオRX-Rの場合、フルリフト時のバネ長が23.9mmになります。

因みにセット時が、30.0mm。

つまりバルブのリフト量は6.1mm。

バネを23.9mmまで圧縮してみると密になっている方は23.9mmに達する前に完全に密着します。

つまり、密着してしまうとそこの部分は塊になってしまうので密になった方をヘッド側しておけば、バネの運動自体の慣性重量が減るということです。

以前、これを逆に組んだ方がよいと、おっしゃっていた方がいたのです。

その方がいうにはバルブがリフトし始めると、まずピッチの密になっているほうから動き出す。
なぜなら、”ピッチが密のほうが、スプリングレート(バネ定数)が低いから”

そうすると、ピッチの粗い方は密になっている方の上で動くので慣性重量が大きくなる。
さらに、ノーマルのリフト量では密になった部分は密着しないのでリテーナー側に組んだ方がよい。

とのことでした。

しかし、”ピッチが密になっているほうがスプリングレートが低い”とのことですが、
皆さん、高校の物理で習った”バネ定数(スプリングレート)”の求め方を思い出してください

バネ定数:k

k=Gd^4/8NaD^3

G:ばね材料の弾性係数
d:ばねの線径
Na:有効巻き数
D:平均コイル径

です。

物理の嫌いな方は上記の式は飛ばしていただいていいです。

つまり上記の式からわかることは
ピッチの粗さは、スプリングレートに関係ない。

そして、同じ材料・線径・コイル径なら巻き数が多い方がスプリングレートは低いということです。

もう1度、スプリングの写真を見て頂くと明らかにピッチが粗い方が巻き数が多い。

ピッチの粗い部分と密な部分を別のバネと考えた時
粗い方がスプリングレートは低いことになります。

この式と実際に縮めてみた結果
その方の理論は成り立たないと思えます。

皆さんは、どう思われますか?

今回はセオリー通りに組みます。

スプリングとつけたらリテーナーを乗せてバルブスプリングコンプレッサーでスプリングを圧縮していきます。

こんな感じ。これグリスがついてないですね(^_^;)

このリテーナーを止めるコッターピン

これです。

これが、このままではバルブステムに留まらない。

グリスを塗っておくと、ステムにコッターピンがへばり付くので作業がやりやすいのです。

バルブスプリングコンプレッサーを外すと

取り付け完了ヽ(^。^)ノ

これを16本やります。

面倒くさ~>゜))))彡

バルブ取り外し・バルブ摺合せともに、裏ワザがでましたが、

今回はありません(^_^;)地道にやるしかありません。


ヴィヴィオのバルブ擦り合わせです


前回、バルブを磨いたので、今日は、バルブを擦り合わせました。

ちょっと走行距離が伸びて、パワーが落ちてきたような車はバルブの擦り合わせをするのが有効ですよ。
バルブのフェースにバルブコンパウンドを塗ります。
私はいつも細目を使用します。
それよりも、目が粗いものを使わないと当たりが出ないような場合は、シートカットしたほうがいいでしょう。

塗ったら、タコ棒に取り付けます
ちょっと、ピンボケで見にくいですね(^_^;)

ステムにオイルを塗るのを忘れないでください。

こんな感じで、バルブを回しながら叩きつけていきます。

”ようつべ”で、バルブを叩きつけるのと、回すのを別々にやっている動画を見たことがあります。

どういった感じかというと、タコ棒につけたバルブをシートにパンパンと叩きつけて、次は、シートに当てたままクルクルスリスリと回していました。

それは私としては?といったとこです。

パンパンと当てることの意味が分からない(^_^;)

実際にパンパンと当てただけの状態のバルブフェースとシートを、コンパウンドを洗浄して確認してみると


何の変化も起きていません。
そりゃそうでしょう。
ボディのキズ取りをするとき、布にコンパウンドを付けてパンパンとやるだけでは、傷は落ちないでしょう。

つまり、これでは叩きつけることに意味はなく、回している時だけ摺合わさっていることになります。

これじゃ、ダメ>゜))))彡。

”叩きつけながら、回す”

なぜなら、バルブはスプリングが取り付けられて、面圧が掛かった状態で全閉になるからです。
実際にスプリングを取り付けてない状態で、灯油を燃焼室に満たしても漏れていきます。

バルブの摺合せは、全閉状態での当たりを取る為にするのです。

しかし、スプリングを掛けた状態ではバルブは回せませんので、疑似的にその状態を作り出すために、叩きつける訳です。

叩きつけるのと、回すのを別の動作にしたら、全閉状態の当たりが取れません。

細かいことですけど、やるならちゃんとやりたいからねヽ(^。^)ノ。

ある程度、摺合せたらフェースに光明丹を塗って、あたりを確認します。

フェース側に塗ってバルブを、”パチン”と取り付けます

光明丹が均一にシートに付いていれば、出来上がりヽ(^。^)ノ

このフェースとシートの当たり幅に、基準値がありますので、確認しておきます。

ちょっと、みにくいですが、W寸法が1.1mmとなっています。
これが、当たり幅と考えていいでしょう。

排気バルブの熱は、この当たり面から、ヘッド本体に移っていきます。
ここの数値が小さいと熱がヘッドへ移っていきません。
はいっ、バルブ溶損です<+ ))><<

じゃ、大きければばいいか?

そうすると、面圧が下がり、カーボンデポジットを噛みきれません。
そうすると、バルブフェースとリングが密着せず熱がヘッドへ移っていきません。
またまた、溶損です<+ ))><<

私の推測ですが、ヴィヴィオに頻発する排気バルブの欠損と、このバルブシートの当たりが、関係していると思われます。

排気バルブが欠損した時に、ここの数値がとてもデカかったし、カーボンデポジットも、かなり付着していました。
確かにノックセンサーもおかしかったのですが、
これも、要因の一つだと思います。

ヴィヴィオRX-Rの排気バルブ欠損は、みんカラでもよく報告されていますが、皆さんのお車は、どれくらいの走行距離でおきているのでしょうか?

私のヴィヴィオは、120,000km越えでした。

スバルの品質が悪くて、排気バルブ欠損が起きるとおっしゃる方もみえますが、私はそうは思いません。
2バルブの普通のヴィヴィオが、この距離でバルブ欠損が起きていたら粗悪品と言われても仕方ないと思います。
しかし、RX-Rくらいパワーを出している車が、100,000km越えでバルブ欠損しても、許容範囲だと思います。
その後、バルブは対策品が出ていますが、トラブルが起きて部品が対策品に置き換わるのはどこのメーカーでもあることです。
RX-Rの性能は、スタンダードのヴィヴィオが持っている耐久性・整備性・経済性・軽快さ等と、引き換えに得ていると思ってます。
話が逸れましたね(^_^;)。摺合せにもどりましょう。

こんな感じで16本やっていきます。

面倒くさい方は裏技を紹介します

裏側からバルブステムをドリルに咥え込んでバルブ摺合せをする

バルブガイトに負担を掛けないように、ドリルをしっかりと保持します。

スイッチは全開にするのではなく、チョンチョンと入れます。

このやり方を試される方は、自己責任でお願いします。

 


ヴィヴィオのバルブ磨き ②


前回に続き、ヴィヴィオのバルブを磨いています。

4番シリンダーの排気バルブに、やけにカーボン・デポジットが付着しています。
なんで4番だけ、こんなに付着するのか謎です(*_*)
ヴィヴィオはインテーク・ポートの形状が均一ではないので、そのせいで燃料の入り方が違ってきて4番だけなるのでしょうか?
それとも、なにか問題があるのでしょうか?
前回、バラした時はどうだったかな(ーー;)

恥ずかしながら、覚えていません。

前回も、なっていたような気もします。
記録簿に書いておけばよかった。
でも、書いてないってことはなんともなかったのかしらん(^_^メ)
まぁ、何時までも悩んでいても、仕方ないので除去します。

取敢えず、昨日と同じようにペーパーを当てます

しかし、真ん中の文字がある部分の堆積物が、他のシリンダーのバルブの比ではありません。

それで、何時もの模型用リューターの登場です

こんな感じで、バルブに傷を付けないように、堆積物は削っていきます。
まるで、岩石の中から、化石を取り出すようです。
職人にでもなったような気分です>゜))))彡

ピカールで仕上げます。

文字もしっかりと見えますヽ(^。^)ノ


ヴィヴィオの吸気・排気バルブの磨きです


ヴィヴィオのバルブを磨きました。

まずは排気バルブから。

排気はカーボンが焼き付いているので、ワコーズのガスケットリムーバーでも、落ちません

ドリルにセットして、ペーパーで磨きます

ヴィヴィオのバルブは”硬質クロームメッキ”がしてあります。

メッキ層は丈夫ですので、ペーパーを当てるくらい大丈夫だと思いますが、過信は禁物<(`^´)>

ペーパーをバルブに押し当てるのではなく、表面のカーボンを削る感じで、優しく当てます。

仕上げは、柔らかい布にピカールを付けて仕上げます

出来上がりヽ(^。^)ノ

真ん中の方は、文字があるので上手く磨けません。

メッキ層を痛めるよりはいいでしょう。

次は、吸気に掛かります。

吸気は、ワコーズのガスケットリムーバーで、1度、清掃してますので、まぁまぁ綺麗です。

カッターナイフで、カーボンをこそぎ落とします。

そして、ドリルにセットして、布にピカールを付けて磨きます

出来上がり(~_~)

綺麗になりましたヽ(^。^)ノ

16バルブもあると、面倒ですね<+ ))><<


ヴィヴィオのポート研磨が完了しました


ポート加工が終わりました。

排気側

ピカールで仕上げましたヽ(^。^)ノ。

まんあり、納得いかないけど、こんなもんでしょう(^_^;)

いつまでも、
削っているとシリンダーヘッドがなくなってしまいますから<+ ))><<

吸気側


吸気側 ♯400で仕上げ。

吸気は、鏡面するか、しないか、意見が分かれるところです。

鏡面派は空気の流れを重視しています。

バイクである程度、スピードを出すと分かりますが、高速で流れる空気は水あめのように、ねっとりとしています。

だから、ポートを綺麗に磨いて、少しでも流れをよくするということです。

鏡面しない派は、ガソリンの気化を重視してます。

インジェクーから、噴射されたガソリンで気化しきれなかった分がポート壁に付着します。
暖気前は、顕著です。

ポート壁が綺麗だと、付着したガソリンがすぐに流れて、液体のまま燃焼室に入っていってしまします。
そうすると、燃えにくい。

更には、ガソリンがシリンダーウォールのオイルを洗い流したり、オイルに混ざってしまいます。

これが、鏡面しない派の意見です。

私は後者です。

これで、ポートは終わり(ー_ー)!!

次は、バルブに掛かっていきます。


ヴィヴィオのポート研磨 ②


ポート研磨の続きです

本日は、180番のペーパーをリューターに巻き付けものを使いました。

それで、こんな感じ

昨日との差がわかりませんか?

昨日はこんなん

あんまり、かわらないですね(^_^メ)

若い頃は、なんとも感じなかったのですが、ポートを削るのって結構疲れますね。


ヴィヴィオのシリンダーヘッドのポート研磨をします


バルブを外したヴィヴィオのシリンダーヘッドですが
2年半前に交換した時に、ポートは加工していたのですが、
急いでいたので、かなり雑な仕上がりです<+ ))><<

その時、最初はシリンダーヘッドを換える予定ではなかったので、古い方のヘッドを加工していて、時間がなくなってしまったのです(^_^;)。

インテークは、それなりの仕上げですが


インテークは鏡面仕上げにはしないので、まぁまぁではないかと(^_^;)

エキゾーストは、メチャメチャいい加減だったので、恥ずかしくてお見せできまきるような状態ではありませんでした。

それで、今日、超硬バーで荒削りしました

ピストン・クランクの加工でも使ったリューターです。

まずは、ガスケットの形に合わせ、ポートを削ります。

ここから、ペーパーを使い、形状・表面仕上げともに詰めていきます。